絵本にしては珍しく縦方向に開いて読み進めていく「100かいだてのいえ」シリーズをご存じでしょうか。
主人公の前に現れた不思議なおうち。
1階から100階まで登っていく中で主人公が不思議な家の中を探検しながら、個性的な住人たちと出会う物語となっております。
(絵本によっては降りていくものもあり!)
シリーズは
- 100かいだてのいえ
- ちか100かいだてのいえ
- うみの100かいだてのいえ
- そらの100かいだてのいえ
- もりの100かいだてのいえ
の5冊となっております。
今日はシリーズをすべて読んだ私のおすすめ3冊を紹介したいと思います!
いとうゆか・関西在住
小6長男と小2長女と暮らす
これまでに我が子に絵本を1000冊以上読み聞かせた(はず!)
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(令和4年4月現在の情報です)
『100かいだてのいえ』シリーズ3冊のあらすじ紹介
100かいだてのいえ
【作・いわいとしお(偕成社)】
途中までのあらすじ
星を見るのが大好きなトチ君の元に、手紙が届きました。
僕の家に遊びに来てください。
誰からだろう?
その手紙の送り主は100階建ての家のてっぺんに住んでいるとのこと。
トチ君は地図をたよりに行ってみると、確かに高~い建物が立っています。
ようし、中に入ってみよう!
注目ポイント
この絵本は縦にページを開くと、10階ごとに家の中の様子が描かれています。
そして1フロア(10階)ごとに違う生き物が住んでいます。
表紙には、ねずみ、りす、かえる、てんとう虫、へび、ハチが描かれていますね!
階段をせっせと上ってそれぞれの階に住んでいる生き物たちとトチくんは出会います。
それぞれのフロアには台所やリビングや洗面台や寝室があって生き物たちが暮らしている様子が見られます。
トチくんは100階に向かう間に、生き物たちから食事をごちそうになったり、一緒に遊んだり、お手伝いをしたりろ交流を繰り広げます。
果たして、手紙を送った100階の部屋の住人は誰なのでしょうか?
そして、トチ君を家に誘った理由とは?
トチ君が100階建ての家から出た時にはその建物は消えてしまいます。
そらの100かいだてのいえ
【作・いわいとしお(偕成社)】
途中までのあらすじ
ある寒い雪の日、シジュウカラのツピくんはお腹を空かせていました。
ツピくんはひと粒のひまわりの種を見つけますが、もっとたくさん食べたいなぁ…。
この種を育てれば花が咲いて種がたくさんできるのでは?
種を植える場所を探して飛び立ったツピくんは、空から降って来た雪に声をかけられます。
雲の中へ、いってごらん?
注目ポイント
空の100階建てのお家にも、同じく10階ごとに違う生き物(?)が住んでいます!
表紙には、雲、雨、虹、風、雪、氷、が描かれていますね。
空の住民たちは、ファンタジー要素が強く1ページ1ページに読み応えあり!
雲さんが雲で乗り物を作っていたり、虹さんが7色のバームクーヘンを作っていたり、
1ページごとに1冊の絵本を読んでいるようです。
ぜひお子さんと、これは何をしているのかな?と住人たちのやり取りを想像しながら読み進めてみてください。
そしてツピくんが見つけたひと粒のひまわりの種が、住人たちの協力のおかげですくすく育っていく様子にも注目です。
ツピくんが氷さんのお家で凍ってしまった時のセリフ
「ツピコチン!」
が我が家のお気に入りです。
もりの100かいだてのいえ
【作・いわいとしお(偕成社)】
途中までのあらすじ
音楽が大好きなオトちゃんがハープの練習をしていると、不思議な音が聴こえてきました。
家の前に咲いている花から音が聴こえることに気付いたオトちゃんは、並んでいる花をたどって森の奥へと入っていきます。
すると一本の大きな木の家にたどり着きました。
オトちゃんが扉に声をかけてみると、
はいはい、今手が離せないからどうぞ!
注目ポイント
今回の主人公は音楽好きの女の子、オトちゃん!
オトちゃんが素敵な音楽に導かれてやってきたのは、音楽を楽しむ生き物たちが暮らす森の100階建ての家!
表紙にはクマさん、シカ、カマキリ、サル、ムカデ、カメレオンが描かれていますね。
今日はてっぺんの100階で演奏会があるから、みんな練習に励んでいるのだそう。
オトちゃんは家の階段を上っていくことで、そこで暮らす生き物が奏でる素敵な音楽にも出会います。
100階にいた生き物の粋な計らいのおかげで、ハープを披露することになったオトちゃん。
生き物たちが用意した特別なハープがとっても素敵!
星空の下で行われる演奏会は美しくて幻想的ですよ!
ボードブック「100かいだてのいえミニ」
100かいだてのいえシリーズの絵本は縦に開いて読んでいくので、開いたときのサイズがとっても大きい!
閉じている状態で22cm×31cmなので、縦に開くと約60cmになります!
口コミの中には
の声も…!
そこで紹介したいのが『ボードブック100かいだてのいえミニ』シリーズです!
こちらは閉じている時のサイズが18cm×13cmとなっていて、しかもボードブック仕様!
ボードブックとは…
- 絵本用紙より厚い紙をさらに貼り合わせて作った本
- 赤ちゃん向けに作られた絵本に施されていることが多い
- 多少引っ張ったりかじったりしても破れにくく丈夫な作り
- 舐めても問題ないよう
これなら安心安全、持ち運びにも便利ですね!
もちろん内容はそのままで読み応え十分!
病院や検診の待ち時間に、またお出かけの車や電車の中で楽しむのも良さそうです!
ボードブックの方はお値段も990円(税込み)とお手頃価格なのも嬉しいポイント。
通常サイズの絵本で100階建ての家の醍醐味を味わうもよし、ボードブックでコンパクトに楽しんでお出かけのお供にするもよし!
おわりに
いかがでしたでしょうか?
100かいだてのいえシリーズにハズレなし!
なのは間違いないのですが、
私と娘の1番のお気に入りはそらの100かいだてのいえです!
きっと出て来るキャラクターにプリンセスっぽい要素があるからだと思います。笑
そして、主人公のお人形が住人からもらったアイテムで素敵に着飾っていく「うみの100かいだてのいえ」もお気に入りです。
ぜひ皆さまのお子さんの好みに合わせて選んであげてください。
そして娘は主人公が1階から100階に上るための階段やスロープを迷路のように指でなぞって楽しんでいます。
ここはどこを通るんだろう?と時々悩みながらルートを見つけて主人公と一緒に100階にたどり着いたときは達成感!
100階建ての家で100回の出会い!
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それでは最後に今回紹介した絵本です。
『100かいだてのいえ』
『そらの100かいだてのいえ』
『もりの100かいだてのいえ』
本日は読むたびに新しい発見のある絵本「100かいだてのいえ」シリーズを紹介しました!
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それでは最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!