この方です!ドンッ!!
シゲタサヤカさんは 2009年に、第30回佳作受賞作『まないたにりょうりをあげないこと』(講談社)で絵本作家デビュー。
表紙の絵を見ると、見たことある!と思う方もいらっしゃるかもしれません。
シゲタサヤカさんの絵本はユーモアにあふれた奇想天外な物語!
- それを主人公にするの?
- どういう世界観?
- 誰も思いつかない発想!
と驚きの連続です。
シゲタサヤカさんは食べ物が好きで、どうしても食べ物をテーマに絵本を描かずにいられないそうですよ。
今回はそんなシゲタサヤカさんの絵本おすすめ3選!を紹介したいと思います。
伊藤有花(いとうゆか)関西在住
小6長男と小2長女と暮らす
事務のアルバイトとブロガー
これまでに我が子に絵本を1000冊以上読み聞かせた(はず!)
Twitterアカウントはこちらです
(令和4年5月現在の情報です)
シゲタサヤカさんのおすすめ絵本3冊のあらすじ紹介
わりばしワーリーもういいよ
【作・絵シゲタサヤカ(鈴木出版)】
途中までのあらすじ
ワーリーはラーメン屋さんの割りばしです。
やる気いっぱいで早くお客さんに自分を使って欲しいワーリーは日々猛アピール!
ところがなかなか使ってもらえないワーリーは…。
注目ポイント
絵本の主人公に割りばしを起用するとは、シュール!!
絵本ナビ というサイトで「わりばし」を検索したところヒットしたのはこちらの絵本だけでした。笑
自分をなかなか使ってもらえない割りばしのワーリーは、もういいよと言って店を飛び出します!
あっちのお店へ行って、こっちのお店へ行って、最後には意外なお店で意外な人がワーリーを手に取ります。
パッキーン!!
と割ってもらえた時には
と涙がこぼれ落ちますよ(ちょっとおおげさに書きました。)
割りばしの数だけドラマがあるということですね。
皆さんが今度食事をするときは、どの割りばしを使おうかとよ~く選んであげてくださいね。
僕を使って~!とアピールしている子がいるかもしれませんよ。
おいしいぼうし
【作・シゲタサヤカ(教育画劇)】
途中までのあらすじ
家の前の木に引っ掛かっている奇妙なモノを見つけたおばあさん。
おじいさんが木に登ってそれを取ってみると、こげ茶で丸く平べったくてツヤツヤベタベタしています。
試しに匂いを嗅いでみると、ちょっぴり甘そうな良い匂い。
2人は恐る恐るペロリ…。
注目ポイント
おじいさんとおばあさんが拾った奇妙なモノは、誰かさんの帽子だったのです。
そうと知らずに甘い匂いにつられて全部食べてしまったおじいさんとおばあさん。
その後、帽子を探しにやってきたお客さんは誰だと思いますか?
そのお客さんは帽子が見つからないことに絶望してしまいます。
そのお客さんが泣きながら帽子に対する想いをまくしたてるシーンがあるのですが、ここが我が家のお気に入り!
ぜひお客さんになりきって感情的にぶわぁ~~っと読んであげてください。
我が家の娘も
とリクエストするほどです。笑
そしてその中のとあるセリフが少し深いなと私は思ったのです。
一部を要約するとこんな感じです。
でもこのまんまじゃ自分が自分じゃないみたい。
こういうことってあるよなぁ…。
となんだか共感してしまいました。
服装・髪型・メイク・持ち物・しゃべり方など、これじゃないと生きていけないわけじゃないけれど、こうじゃないと自分じゃないみたい。
そういうことってきっと誰にもありますよね。
お客さんにとっての大事な自分らしさは取り戻せるのでしょうか?
帽子への想いを聞いたおじいさんとおばあさんの頑張りに注目です。
お話が終わるころにはこの物語の中は朝になっています。
オニじゃないよ おにぎりだよ
【作・シゲタサヤカ(えほんの杜)】
途中までのあらすじ
山で暮らすおにぎりが大好きなオニは、自分たちが人間に怖がられていることを知りません。
ある日、人間が落としたおにぎりを食べたオニたち。
そのおにぎりのまずいこと!
だってそのおにぎりはずいぶん日がたっていましたからね…。
そうとは知らないオニたちはこう思います。
いつもこんなまずいおにぎりを食べているなんて人間たちってかわいそう!
オニたちは美味しいおにぎりを作って人間の住む町へやって来ますが…。
注目ポイント
この絵本を子どもたちに読もうとしたところ
とのこと。
学校でもおすすめされているのでしょうか!?
この絵本にはたくさんのおにぎりが登場します。
中に何の具が入っているかわかるように、おにぎりの頭にちょこんと具が乗っているのですが、それがなんとも可愛くて美味しそう!
インタビュー記事を読んでみると、シゲタサヤカさんはこの絵本を描くにあたっておにぎり専門店へ取材に行って美味しいおにぎりの作り方を教えてもらったそう!
人間たちに美味しいおにぎりを届けようとするも、怖がられてしまって受け入れてもらえないオニたち。
いきなり現れてビックリさせてしまうのがいけないと考えたオニたちは、サーカスのようにどんちゃん騒ぎでお知らせしながら山から降りてきます。
このシーンが子どもたちに大ウケ!
失敗を繰り返しながらも最後には人間たちと仲良くなれたオニたちの様子に、私たちも笑顔がこぼれましたよ。
皆さんはオニたちが作った美味しいおにぎり、どの味を食べたいですか?
シゲタサヤカさん「オニじゃないよ おにぎりだよ」インタビュー記事はこちら!
おわりに
シゲタサヤカさんワールドをお楽しみいただけましたでしょうか?
絵本といえば、優しくて可愛いくて心温まるほっこりとしたストーリー。
そんな常識を打ち破るユーモアに溢れた誰も想像のつかないシゲタサヤカさんの物語にぜひふれてみてくださいね。
こちらのサイト「絵本ナビ」でシゲタサヤカさんの絵本をチェックできますよ。
最後に今回紹介した絵本です。
『わりばしワーリーもういいよ』
『おいしいぼうし』
『オニじゃないよ おにぎりだよ』
ありがとうございました!