想像もつかないストーリーと味のあるイラストや手書きの文字が魅力のヨシタケシンスケさんの絵本。
図書館で何度も借りて楽しんでいる絵本のひとつです。
過去の記事では
- おしっこちょっぴりもれたろう
- なつみはなんにでもなれる
- あんなにあんなに
- このあとどうしちゃおう
を紹介させていただきました!
いとうゆか ご訪問ありがとうございます イラストっぽいタッチの少年少女のキャラクターと、常識を打ち破り想像力を掻き立てるストーリーが魅力的なヨシタケシンスケさんの絵本をご存じでしょうか? 絵を見たら、あっ!と思う方[…]
いとうゆか 皆さんは『終活』という言葉をご存じですか? 終活とは、「人生の終わりのための活動」の略です。 人生の総括を行い、自分らしい人生の最期を迎えるためにいろいろな準備を行うことを意味します。 つまり、自[…]
まだまだヨシタケシンスケさんのおもしろい絵本はたくさんありますので、今回は「その3」を紹介させていただきたいと思います!
伊藤有花(いとうゆか)と申します
関西在住・小5長男と小1長女と暮らす
事務のアルバイトのかたわらWebライターの仕事をしている
これまでに我が子に絵本を1000冊以上読み聞かせた(はず!)
(令和4年2月現在の情報です)
ねぐせのしくみ
【作・ヨシタケシンスケ(ブロンズ新社)】
途中までのあらすじ
ベッドですやすやと眠るおかっぱ頭の女の子。
お母さんが部屋を出たあと、窓からそ~っと宇宙人(?)がやってきて、パレードにライブに記念撮影。
それでも起きない女の子の眠りは深い!
なんやかんやあって無事に眠ったまま部屋に帰らされた女の子。
続いてやってきたのは、ねぐせのスタイリストさん!?
注目ポイント
皆さんのお子さんは、朝起きたときに寝ぐせはついていますか?
昨晩髪の毛をきれいに乾かしたのに一晩眠っただけでなんでそんなことにー!?って思うこと、ありませんか?
もし、あなたのお子さんに派手な寝ぐせがついていたとしたら、それはきっと寝ぐせスタイリストさんの仕業です。
朝起こした時に、子どもがよだれを垂らしているのも、おへそを出しているのも、寝ぐせがついているのも全部ヤツらの仕業だったのですね…。
ヤツらの仕事の大胆かつ繊細さはすごい!!
ぐっすりと眠っている間に、我が子があんなとこに連れて行かれてあんなことをされていたなんて…。
皆さんの知らない世界、ねぐせのしくみを勉強してみましょう!
こちらのサイトから「ねぐせのしくみ」の内容が一部のぞき見できますよ
(ブロンズ新社サイトより)
ブロンズ新社公式動画チャンネルでは愉快な音楽にのせて絵本の内容が途中まで紹介されていますよ。
もうぬげない
【作・ヨシタケシンスケ(ブロンズ新社)】
途中までのあらすじ
お母さんが急いで服を脱がそうとしたせいで、服が途中でひっかかってしまった「ぼく」。
バンザイしてお腹を出したままどうすることもできなくなってしまいました。
僕はこのまま大人になるのかな…。
注目ポイント
服がひっかかったままどうすることもできなくなった「ぼく」が、これからどうやって生きて行こうかと想像するお話です。
大人の我々としては
- なんとかして脱げるんじゃない?
- いったんもう一度着てみるとか…?
と思ってしまうところですが、この「ぼく」の発想はそうではありません。
このまま生きていけばいいじゃないか。
でもいつか、困る状況に直面するかも?
そんなときはこうやって対応しよう!
諦めないで、工夫して困難を乗り越える。
とっても前向きな「ぼく」のユニークな解決法に笑ってしまいますよ。
ところが出しっぱなしのお腹が冷えてきた様子。
かと言ってお母さんに脱がしてもらうのは悔しい…。
「ぼく」はなんとか自分で脱ごうとしますが、状況はさらに悪化します。
体調を崩す前に、無事にお風呂にはいることはできるのでしょうか?
「ぼく」の身に降りかかる、一難去ってまた一難のストーリーをお楽しみください!
(ブロンズ新社サイトより)
わたしのわごむはわたさない
【作・ヨシタケシンスケ(PHP研究所)】
途中までのあらすじ
ゴミ箱の横に落ちているわごむを発見した「わたし」。
もらっても良いかってお母さんに聞いたら、ドーゾだって!
わごむをもらった!
このわごむはわたしのだ!!
注目ポイント
って思うかもしれません。
わごむって確かに部屋に落ちてますよね。
そりゃお母さんもドーゾって言います。
でも「わたし」にとってこのわごむが「他の誰でもない自分だけのモノ」であることに意味があるのです。
「わたし」が愛おしそうに、わごむと生活をともにする姿はとってもキュート!
それはまるで、お姫様がお気に入りのぬいぐるみと日々を過ごすよう…。
「わたし」はこのわごむを使ってものすごくスケールの大きなことを企みます。
このわごむで世界を救えちゃうかも!?
さらには恋愛まで…?
わごむというパートナーを手にした「わたし」の壮大な人生計画をぜひお楽しみください。
良く見ると、表紙の枠のデザインもわごむでできていますね!
【写真引用:PHP研究所】
わごむってすごーい!!
こちらのサイトから「わたしのわごむはわたさない」の試し読みができますよ。
(PHP研究所サイトより)
あきらがあけてあげるから
【作・ヨシタケシンスケ(PHP研究所)】
途中までのあらすじ
チョコの袋を自分で開けられずに悔しい想いをするあきら。
仕方がないのでお母さんに開けてもらうことにします。
あきらは考えました。
ぼくはまだ小さくて力も弱いから開けられないものは多いけれど、もう少し大きくなったらきっとなんでも開けられるようになると思う。
そうしたら…。
自分のモノも、みんなのモノも、
あきらがあけてあげるから!
注目ポイント
何でも開けることのできる自分に憧れを抱くあきら。
あきらの想像の中の何でも開けられるようになったあきらは、皆が持つ「開けにくいモノ」に向かって走り出します。
ジャムのフタだって、缶ジュースのフタだって、ちょっと難しそうなワインのコルクだって、あきらがあけてあげるから!
そして並べられたモノを開けるときの数々の擬音が楽しい!
カパッ、バリッ、コパー、クワン、キュポッ…。
それぞれ何を開けている音なのか、想像できますか?
手で開けるものでは飽き足らず、想像の中のあきらはついに何でも開けられる魔法のステッキを手にします。
そのステッキをひと振りすれば…。
カパ、ゴパ、ガバー、ゴゴゴゴ。
現実に戻ったあきらは、お父さんにジュースのフタを開けてもらいに行きます。
そこでのお父さんとあきらのやりとりに心がほっこり温まりますよ。
最後にあきらが自分で開けることのできたモノとは…?
皆さんは今日、何かを開けましたか?
お子さんに何かを開けてあげましたか?
お菓子の袋?牛乳パックの注ぎ口?ペットボトルのフタ?
ちなみに、この絵本のとあるページに先ほど紹介したわごむの女の子も登場しますよ。
ぜひ見つけてみてくださいね!
こちらのサイトから「あきらがあけてあげるから」の試し読みができますよ。
(PHP研究所サイトより)
こちらの動画ではなんと、作者のヨシタケシンスケさんが自ら読み聞かせをしておられます!
おわりに
いかがでしたでしょうか?
子どもの世界をユーモラスに描くヨシタケシンスケさんの絵本を親子一緒に楽しんでくださいね!
ヨシタケさんの絵本は出版社の公式動画チャンネルで紹介されているのでそちらの方でも試し読みができるのも嬉しいポイント!
キャラクターたちがコミカルに動くアニメーションもとっても可愛いので、ぜひ覗いてみてください。
こちらのサイトではヨシタケシンスケさんのグッズが紹介されていますよ。
それでは本日紹介させていただいた絵本です。
『ねぐせのしくみ』
『もうぬげない』
『わたしのわごむはわたさない』
クリスマスツリーにわごむ飾ってるぅー!
(こちらの商品は楽天市場でのみ取り扱われているようです)
『あきらがあけてあげるから』