小さなお子さんと一緒に暮らしているお母さん、お父さん。
いつもお疲れさまです。
子どもは可愛いんだけど、愛しいんだけれど、どうしても疲れてしまう時ってありますよね。
お子さんが危ない目にあわないように気を張っているだけでも相当疲れるのに、掃除・洗濯・食事の用意…。
それに加えて抱っこ、授乳、オムツ替え、外に連れ出す、ご飯を食べさせてご飯粒だらけになった食卓をまた掃除。
とため息をついてしまう時もあります。
今回は「育児にちょっと疲れちゃった…」そんな時に読みたい優しい絵本を紹介したいと思います。
決して、「子どもは愛しいもの!子どもがいて幸せ!」と押し付けるものではなく、読んだお母さんお父さんの心がじんわりと温かくなるような優しい絵本を選びました。
伊藤有花(いとうゆか)と申します
関西在住・小5長男と小1長女と暮らす
事務のアルバイトのかたわらWebライターの仕事をしている
これまでに我が子に絵本を1000冊以上読み聞かせた(はず!)
(令和4年2月現在の情報です)
こちらの記事では子どもの夜泣きに悩んだ私がバイブルにしていた安眠ガイドの紹介をしていますよ。
育児中の皆さま大変おつかれさまです! 我が家の子どもたちは小学生になったのですがこれまでの育児を振り返ってみて、どの時期が一番きつかったかなぁと考えてみたところ、断然赤ちゃんの夜泣きが続く日々でした。 寝ては起こされ、授乳をして[…]
ねえ だっこして
【文:竹下文子 絵:田中清代 (金の星社 )】
途中までのあらすじ
「私、この頃つまらない。」
部屋にちょこんと座る猫さんは思います。
どうしてかって?
それはこの家に赤ちゃんがやって来たから。
朝も昼も夜もいるんだもの!
いいよ、私、もう大きいから。
だけど、だけどさ、ねぇお母さん…。
注目ポイント
こちらの絵本は私が2人目を授かった時に図書館で見つけまして、
と思って手に取った本です。
ところがこの絵本が心に響いたのは私の方でした。
このお家で大切に飼われている猫さんの視点で描かれているこの物語。
赤ちゃんがやって来てからというもの、大好きなお母さんはいつも赤ちゃんにつきっきり。
ちょっと待ってね、あとでねって言われて寂しい猫さん。
特に私が好きな猫さんの言葉はこちらです。
(赤ちゃんがお母さんのお膝で寝ているのを見て)
そこは せかいいち
すてきな ばしょだよ
ずっといっしょ
【文・スムリティ・プラサーダム・ホールズ
絵・アリスン・ブラウン
訳・俵万智(WAVE出版)】
途中までのあらすじ
動物親子の暮らしの中のひとコマが見開き1ページずつに描かれています。
あなたが嬉しそうだとお母さんも嬉しくなる。
だけど、むしゃくしゃしたり、悲しい時だってあるよね。
なんだか不安な時や、迷ってしまう時も。
大丈夫、お母さんはここにいるから。
この手を離したりするもんですか。
注目ポイント
この絵本は第一歌集『サラダ記念日』(河出書房新社)でお馴染みの俵万智さんが訳されています。
それぞれの動物たちの、お母さんが子どもを愛おしく想う気持ちがたっぷりと詰まったこの絵本。
子どもはいつでも機嫌良く過ごしているわけではありませんよね。
そんな時、お母さんにそばにいてもらえたらどれだけ安心することでしょう。
そして時には冒険したり、興味の向く何かに走り出したり!
そんな時も実は、お母さんがそばにいてくれるから挑戦できるんですよね。
「ずっとずっといっしょ」という言葉でしめくくられるこの絵本を読み終えると、我が家の娘は
と言ってぎゅっと抱きしめてくれましたよ。
俵万智さんによるシンプルだけれど優しさと愛に溢れた美しい日本語訳の文章に、心がじ~んと温まる親子絵本となっておりますよ。
(WAVE出版サイトより)
ぼくにげちゃうよ
【文・マーガレット・W・ブラウン
絵・クレメント・ハード
訳・いわたみみ(ほるぷ出版)】
途中までのあらすじ
ある時、こうさぎは家を出てどこかへ行ってみたくなりました。
「ぼく にげちゃうよ」
とっても可愛いぼうやが逃げたら母さんはこんな風にして追いかけますよ、とお母さんうさぎは優しく語りかけます。
注目ポイント
好奇心旺盛なこうさぎは、いろんな姿に変えてあっちやこっちへ逃げ出したくなります。
それならこんな風に姿を変えてぼうやを追いかけますよと答えるお母さんうさぎ。
いたずらになって逃げだすぼうやと、そんなぼうやから離れないと言うお母さんの優しい追いかけっこ。
こうさぎとお母さんうさぎのやりとりはモノクロで描かれ
次のページは見開きカラーでお母さんがどうやってぼうやをつかまえるのかの情景が描かれています。
お母さんはぼうやを追いかけるだけではなく、時には待ち構えたり、時には迎えに行ったり。
たとえあなたがどこに行こうと、お母さんはそばにいるよ。
そんな愛の溢れるメッセージが感じられます。
この絵本は私が子どもを産んで初めての育児に励んでいる時に、本屋さんに勤めていた友人がプレゼントしてくれた絵本です。
1976年に発行されてから親子2世代にわたって愛され続けているこの絵本をぜひお楽しみください。
こちらのサイトから「ぼくにげちゃうよ」のレビューが読めますよ。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
お母さんお父さんのお子さんを包み込むような愛に触れて、心がじんわりと温かくなりました。
絵本はお子さんと一緒に楽しみたい!
けれど、たまにはお母さんやお父さんがじっくりと読んでみるのもいいですよね。
ここで仲良くしていただいている絵本紹介ブロガーのカッピーさん(@ahiruno_asiato)によるおすすめ絵本の記事も紹介させていただきます。
こちらの記事では「親子で読みたい!新しい命との出会いの絵本」をテーマに3冊の絵本を紹介されています。
命の尊さ、お母さんお父さんの無償の愛、お子さんが産まれた時の想いに触れて心が温まりますよ。
Google のウェブログ公開ツールを使って、テキスト、写真、動画を共有できます。…
最後に今回紹介させていただいた絵本です。
『ねえだっこして』
『ずっといっしょ』
『ぼくにげちゃうよ』