【書籍紹介】『モヤモヤそうだんクリニック』脳研究者が小学生のモヤモヤに答える

  • 2022年1月2日
  • 2022年1月3日
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皆さんは脳のことをどれくらい知っていますか?

いとうゆか
人間の体の中で、とっても大事な部分っていうのは知ってるけど…
脳のこと、そんなに詳しくはないですよね。

では、皆さんはこんな経験はありませんか?

  • 掃除が面倒くさかったけれど、やり始めたらあっちもこっちもキレイにしちゃった!
  • 歴史上の人物は全然覚えられないのに好きなゲームのキャラクターはむちゃくちゃ覚えている
  • 一夜漬けで暗記したけれど、テストが終わったらもう覚えていない

実はこれらの現象は脳のはたらきが大きく関係しているのです…。

どうでしょう?少し興味が湧きましたか?

一緒に脳のことをもっと知ってみませんか?

難解な医学の話をするつもりはありません。

いとうゆか
だってこの本は小学生に向けて書かれた本なのだから!!

今回は『モヤモヤそうだんクリニック』という本を紹介させていただきます。

『モヤモヤそうだんクリニック』はこんな方におすすめ!

  • 子どもが小学生(高学年)以上の歳である。
  • 子どもの勉強を応援したいと思っているお母さんお父さん
  • 子どもの考えていることがわからずに困っているお母さんお父さん
  • 脳のメカニズムや、脳と体と心の関係に興味がある

少し自己紹介をさせてください!
伊藤有花(いとうゆか)と申します
関西在住・小5長男と小1長女と暮らす
事務のアルバイトのかたわらWebライターの仕事をしている
これまでに我が子に絵本を1000冊以上読み聞かせた(はず!)
(令和4年1月現在の情報です)

『モヤモヤそうだんクリニック』


【文: 池谷裕二 絵:ヨシタケシンスケ(NHK出版)】

いとうゆか
当クリニックでは「おとなの相談」は受け付けておりません!?

著者の池谷裕二さんってどんな人?

『モヤモヤそうだんクリニック』を書かれた池谷裕二(いけがやゆうじ)さんは脳研究者です。

2014年より東京大学薬学部の教授をしており、専門分野は神経生理学。

脳とAIに関する研究に取り組んでいるそうですよ。

いとうゆか
神経生理学…?非常に頭の良い方なのだということはわかります

どんなことが書かれているの?

2019年の春。

池谷先生の元にドサッと書類が届けられました。

それは小学3年生~6年生からのモヤモヤのかたまり!

日頃生活をする中で、心がモヤモヤしたり不思議だなと思うこと、納得がいかないと感じることを教えてください。

このようなアンケートに答えた子どもたちの心の声だったのです。

これらのモヤモヤに対して池谷先生が脳研究者の立場から答えていらっしゃいます。

いとうゆか
いち問いっ答ならぬ、いちモヤいっ答!

子どもたちの素直なモヤモヤの質問は非常に興味深くうんうん、わかるぅー!と共感してしまうものばかり。

そして池谷先生の回答がとてもわかりやすくて大人の私が読んでもとってもおもしろい!

はっきりとした回答が難しい質問にも、子どもに寄り添う池谷先生のお言葉にこちらまで心が癒されてしまいます。

挿絵はヨシタケシンスケさん

表紙を見て、おっ?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。


【写真引用:NHK出版】

この本の挿絵はご存じヨシタケシンスケさんによるものなのです。

いとうゆか
豪華なコラボレーション!!

各モヤモヤ項目の最後にヨシタケシンスケさんによる解釈を交えたイラストが描かれています。

子どもとお母さんのやり取りにクスっと笑ってしまうものや

さすがヨシタケさんの発想!と感心させられるもの

そして時には絶妙に皮肉がきいている…!

ヨシタケさんワールド炸裂のイラストがたくさん楽しめますよ。

いとうゆか
ヨシタケさんの手にかかれば、この挿絵のキャラクターで新たな絵本ができてしまいそう…
絵本紹介

想像もつかないストーリーと味のあるイラストや手書きの文字が魅力のヨシタケシンスケさんの絵本。 いとうゆか 我が家の子どもたちも私も、ヨシタケさんの絵本が大好き! 図書館で何度も借りて楽しんでいる絵本のひとつです。 […]

小学生のモヤモヤにはこんなものが

小学生から寄せられた心のモヤモヤにはこのようなものがあります。

  • 頭がよくなる薬はありますか?
  • やる気スイッチってどこにあるの?
  • どうしたら緊張しませんか?
  • どうしたら自分に自信が持てますか?
  • ゲームがやめられない!

どうでしょう?

大人の皆さんも、気になる!知りたい!と思うものはありませんか?

これらの質問はごく一部にすぎず、この本の中には28個の小学生のモヤモヤと池谷先生の回答が紹介されています。

次に、私がこの本を読んで特におもしろいなと感じたことをピックアップしますね。

脳ってこんなにおもしろい

脳は人間の体を動かし、授業を理解して習得し、感情を支配していると思っていませんか?

脳が人間の体と心のすべてをコントロールしているのではなく、実は、体の状態が脳の在り方を決めている時がたくさんあるのです。

いとうゆか
脳が司令塔で、体がプレイヤーというイメージがあったなぁ

脳は外からの刺激がないと元気に活動できない

長時間机に向かって勉強をしていると、集中力が切れますよね。

これ以上は脳が働かないー!と思っていませんか?

実は疲れているのは手や肩や腰など体の方で、脳はどんな時も元気に活動し続けているそうです。

いとうゆか
疲れ知らずの脳ってすごいタフー!!

けれども脳はマンネリが嫌い。

状況が変わらずにいると、脳は十分な力を発揮することができません。

同じ姿勢で長時間勉強を続けるよりも、適度に休憩を取って脳に刺激を与えながら勉強をする方がより脳のパワーを発揮できるそうですよ。

いとうゆか
ひたすら机に向かって勉強を続けるのは、かえって効率が悪いんだね
脳のだまされやすい性質を利用して、脳をその気にさせる池谷先生おすすめポーズとは!?
やる気は出るまで待つものではなく、行動することで迎えにいくもの

脳はゆっくりと曖昧に覚える性質をもっている

一度数算数の公式を学んでバチッと記憶できたらどんなに楽でしょう。

実際にはそうはいきませんよね。

それもそのはず、脳が発達している人間は表面に見えているものだけでなくその奥にあるものを繋ぎ合わせながら状況を把握しようとするのです。

そのため、学習に時間がかかってしまう。

残念ながら一度で確実に情報を記憶することはできません。

いとうゆか
つらいなぁ…

学んだことを身につけるには脳(海馬という場所)にこの情報は必要だと判断させる必要があるのです。

脳の性質を熟知している池谷先生が提案している復習プランは読む価値あり!

記憶力をあげるコツも書かれていますよ。

いとうゆか
受験を控えている親御さん必見です!
取り込んだ知識や情報を実際に使ってみて脳(海馬)に必要なものであると判断させることが重要

脳は自分が属さないグループを劣ってみるクセがある

人間の脳は自分が属しているグループは個性的・魅力的だと感じ、自分が属していないグループはつまらない人達と認識してしまうクセがあるそうです。

つまり

自分のグループを必要以上に大切にしてしまう

いとうゆか
そうすると、何が起こるでしょう?

そう、仲間外れや差別です。

それがエスカレートすると、いじめや争いにも発展しかねません。

そんな脳の厄介なクセがあることを知っておくこと、そして他人の個性を尊重しすぎるくらい尊重することが大切だと池谷先生は言っておられます。

脳は自分が属するグループを高く評価するクセがある

暮らしの中にも脳の秘密が

寝ている間も脳は働き続ける

人は寝ている間に断続的に夢を見ますが、覚えているのはそのうちの1%と言われています。

眠っている間にも脳は働き続けます。

記憶をつかさどる『海馬』は寝ている間に記憶の整理をしています。

海馬にためこまれた情報が現れては消え、現れては消え、これが夢の正体だと言われています。

それでも夢のメカニズムについては明らかになっていないことがたくさんあるそうですよ。

いとうゆか
試験勉強で無理に一夜漬けをするのではなく、しっかり睡眠をとることが大事なんだね
眠りについた後も脳は失敗への対策を練っているため、不安に満ちた夢を見てしまうことがある

ゲーム依存に注意

現代の子どもたちの生活と切っても切り離せないものがゲームですよね。

ゲームってなんであんなに楽しいの?やめられないの?

これは筆者も(小学生じゃないのに)ひどく共感!

ゲームをしている時に脳の中の『報酬系』という場所が活性化されます。

人気のあるゲームはこの報酬系をうまく刺激するように作られています。

  • キャラクターのレベルが上がった!
  • レアアイテムが手に入った!
  • あともう少しでガチャが引ける!
  • 強かった敵をついに倒せた!

こんな時は脳のツボをマッサージされているようでそれはそれは気持ちがいいのです。

いとうゆか
うーん、心あたりあるぅー!

自分でコントロールができないくらいゲームにのめりこんでしまう場合は心の病気になっている可能性があります。

ゲームに人生をコントロールされないようにゲームとの付き合い方には気を付けたいですね。

ゲームは決して悪いものではないけれど、ルールを作って自分をコントロールできる力を養おう

子どもも大人も読みたい『モヤモヤそうだんクリニック』

10歳前後のお子さんに最適

この本は小学3年生以上のお子さんであれば十分に読むことができます。

いとうゆか
小学3年生以上で習う漢字にはふりがなが振られています

現在もこれからも学習を続けることになるお子さんにぜひおすすめしたい1冊となっております。

がむしゃらに勉強に励むよりもまずは、脳の働きを知ろう。

脳のクセや性質を知って、上手な付き合い方を考えてみよう。

そうすれば、今後の人生や友人関係や勉強との向き合い方が変わってくるかもしれませんよ。

いとうゆか
私も学生の時にこの本を読みたかった~!

大人が読んでもおもしろい!

小学生から寄せられたモヤモヤの中には、

  • 心って人間のどこにあるの?
  • 両親の頭の良さって子どもにうつるの?
  • 命が終わるのを想像してしまう
  • AIが発達すると人間の仕事は奪われるの?

などなど、大人顔負けのモヤモヤも!

その中には皆さんのお子さんが抱えているモヤモヤと似たものもあるかもしれません。

思春期のお子さんの胸の内を探るヒントが見つかるかも!?

難解な質問にも池谷先生は誠実に丁寧に、そしてこれからを生きる子どもたちに希望を持たせる答え方をされていて、私まで読んでいて心が癒されます。

いとうゆか
小学生向けの本だと侮ることなかれ

ぜひ大人の皆さまにも読んでいただきたいと思います。

おわりに

『モヤモヤそうだんクリニック』を読んだ感想

小学生の子どもの母をしている私がをこの本を読んだ感想は

いとうゆか
子どもにも脳の秘密を教えてあげたい!

現在我が家の子どもたちは小学生なので勉強や宿題を見てあげることができますが、これから中学・高校と進学したら私が勉強を見てあげることは難しくなるかも!?

その時に『お母さんにはわからないよ』と突き放すのではなく、

効率的に学習が身に着く方法を提案して環境を整えてあげたい!

脳を知ることはすべての学習の基礎。

そして子どもが勉強や暮らしの中で何かのモヤモヤを抱えた時に、一緒に考えていけたらと思います。

モヤモヤしたっていいじゃない!

この本のあとがきを読んで池谷先生が一番伝えたかったことはこれなんだなと納得しました。

子どもも大人もモヤモヤを抱えて生きている。
そしてモヤモヤ悩みながら生きるからこそ人は成長するのだ。

悩みや納得できないことがあるのは当たり前。

それだけ頑張って生きている証拠。

そんなモヤモヤの原因を探ってどう向き合ったらよいのかを真剣に考えたい。

そう思って池谷先生とヨシタケ先生はこの本を書くことにしたそうです。

皆さんも小学生の素朴なモヤモヤを通して、不思議でおもしろい脳のメカニズムを学んでみるのはいかがでしょう?

今回は池谷裕二さん著、ヨシタケシンスケさん絵の『モヤモヤそうだんクリニック』(NHK出版)を紹介させていただきました。

絵本ナビにて『モヤモヤそうだんクリニック』のレビューが読めますよ。

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いとうゆか
とっても素敵な本だから、情報をしっかり定着させるために1ヶ月以内にもう一度読もう
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